服用開始ごろには10人中1~2人の方に軽度の吐き気、頭痛など「つわり」のような症状が現れることがありますが、数日のうちにほとんどの方では症状が消失します。
生理の前のように乳房が張ることがあります。1~2ヶ月つづくことがありますが、特に異常というものではありません。
不正出血が10人中1~2人にあります。特に服用開始後1~2ヶ月では、少量の出血が起こることがあります。
血栓症について
血管の中で血液が固まってしまい血液が流れなくなる「血栓症」がもっとも危険な副作用と考えられます。
血栓症は突然の足のむくみ、呼吸困難などで発症します。数十万人に1人くらいの非常に稀な副作用ですが、喫煙、年齢、血栓傾向の抗体などが発症率を上昇させます。
例えばタバコを1日に1箱吸う方は、すわない人に比べて5倍も血栓症のリスクが増えますが、低用量ピルの服用者では2倍にしかなりません。
また妊婦さんの方が低用量ピルの服用者よりも発症率の高いことが証明されています。それくらい安全な薬剤です。
当クリニックでは安全に服用できるように、定期的な面談、血圧の測定、必要に応じて血液検査や診察を行います。
35歳以上で1日15本以上喫煙する方には低用量ピルを処方できません。