野田医院

不妊症治療についてのご案内

高度生殖医療施設(ART)の施設紹介

妊活を希望される方に落ち着いた環境で治療に専念できる、そんな施設を目指して高度生殖医療施設(ART)をご用意しました。

エンブリオスコープ

エンブリオフコープとは胚の培養をタイムラプスで録画してより移植に好ましい胚を選別することが出来る特殊な培養庫です。(2021年4月から運用開始)

『患者様にやさしい』

受精の詳細や胚の分割などを細かく調べられるため、より妊娠しやすい胚を選別することが可能になります。24時間胚の観察をすることが可能になり、観察したい過去の時間にも戻れる為、自分の受精卵の様子が観察(動画を参照)できます。

『受精卵にやさしい』

胚を培養器の外に出す必要がないので、長期間安定した環境で培養でき胚へのストレスが軽減されます。

卵管鏡下卵管形成術について

卵管鏡による内視鏡手術で、卵管鏡(ファイバースコープ)を使って、卵管の狭窄部・閉塞部を広げる手術です。
• 卵管内腔の観察が可能であること。
• 卵管近位部の病変(軽度の狭窄など)に対して有効であること。
• 低侵襲:日帰り手術、繰り返し実施可能であること。
• 術後の痛みや出血が少ないこと。
• 健康保険、高額療養費制度の適応であること。※

治療効果
• 卵管通過性が回復して、手術後に自然及び人工受精などで妊娠が期待されます。

※健康保健及び高額療養費制度については来院時説明いたします。

「妊孕性温存療法費用助成金」に係る制度改正について
1 概要

妊孕性温存療法を受ける若年がん患者等への費用の- 部助成を行う「妊孕性温存療法費用助成事業」について、国の実施要綱の改正により、令和4年4月から「温存後生殖補助医療」が助成対象として追加されることとなりました。

2 改正後の事業内容

国による制度改正後の事業内容は以下のとおりです。

(ア)対象者の年齢

治療時点(凍結保存時点)で43歳未満の者

(イ)対象となる原疾患の治療内容

以下①~④のいずれかに該当するもの

①「小児、思舂期・若年がん患者の妊孕性温存に関する診療ガイドライン」(日本癌治療学会)の妊孕性低下リスク分類に示された治療のうち、高・中間・低リスクの治療
②長期間の治療によって卵巣予備能の低下が想定されるがん疾患
③造血幹細胞移植が実施される非がん疾患
④アルキル化剤が投与される非がん疾患

(ウ)対象者の選定方法

原疾患(がんなど)の担当医師と生殖医療専門の医師が妊孕性温存療法の実施に伴う影響について評価を行い、生命予後に与える影響が許容されると認められる者を対象とします。

(工)対象となる妊孕性温存療法に係る治療及び1 回当たりの助成上限額

県が指定した医療機関において行われた以下の治療に要した費用が対象となります。

① 妊孕性温存療法に係る助成額

対象となる治療助成上限額
女性胚( 受精卵) 凍結350,000円
未受精卵子凍結200,000円
卵巣組織凍結(組織の再移植を含む)400,000円
男性精子凍結25,000円
精巣内精子採取術による精子凍結350,000円

→今対象者一人に対して通算2回まで(異なる治療を受けた場合も合計で2回を上限)

②温存後生殖補助医療に係る助成額(令和4年4月から追加)

対象となる治療助成上限額
女性妊孕性温存療法で凍結した胚(受精卵)を用いた生殖補助医療100,000円
妊孕性温存療法で凍結した未受精卵子を用いた生殖補助医療250,000円 ※1
妊孕性温存療法で凍結した卵巣組織再移植後の生殖補助医療300,000円 ※1〜4
男性妊孕性温存療法で凍結した精子を用いた生殖補助医療300,000円 ※1〜4

※1 以前に凍結した胚を解凍した胚移植を実施する場合は10万円
※2 人工授精を実施する場合は1万円
※3 採卵したが卵が得られない、又は状態の良い卵が得られないため中止した場合は10万円
※4 卵胞が発達しない、又は排卵終了のため中止した場合及び排卵準備中、体調不良等により治療 中止した場合は対象外

→初めて温存後生殖補助医療の助成を受けた際の治療期間の初日における妻の年齢が40歳未満である場合、通算6回(40歳以上であるときは通算3回)まで。ただし、助成を受けた後、出産または妊娠12週以降に死産に至った場合は、助成回数をリセット。

診察を予約された方はこちらの問診票をプリントアウト、ご記入の上お越しください。